インフルエンザ喉は痛くない場合もあるの?風邪との違いと特徴は?
この時期、全国各地で猛威を振るうインフルエンザ。
なんと今シーズンは過去10シーズンの中でいちばん患者数が多く、なんと約228万人にものぼりました。
みなさんの周りにも、インフルエンザにかかった方がいるのではないでしょうか。
この冬最強の敵、インフルエンザに対抗するために知っておきたいことは?
そんな強敵インフルエンザの症状や風邪との違い、いまさら聞けないインフルエンザの予防法について紹介していきたいと思います。
喉は痛くないけどインフルじゃない?インフルエンザのおもな症状と特徴って?
インフルエンザの主な症状は、咳やのどの痛みに加え、高熱、全身のだるさ、食欲不振、頭痛、関節痛など全身にみられます。
しかしまだ初期の場合に、喉の痛みや咳やくしゃみなどの症状がないケースもあります。
喉の痛みなどがないといって、インフルではないと考えるのは早計です。
インフルエンザでの発熱は38度からひどい場合だと40度まで上がります。
その時、強い喉の痛みが出る場合も。
インフルエンザウイルスは1~3日ほど体内に潜伏し、10日前後で症状が落ち着きます。
そして、呼吸器・心臓などに慢性的な病気を抱えている方やお年を召した方はインフルエンザが重症化しやすいといわれます。
また、子供の場合はインフルエンザが重症化すると、中耳炎や熱性けいれん、ひどい場合だと急性脳症などに至る可能性もあります。
そのため、インフルエンザの症状が疑われた場合、速やかに内科を受診するようにしましょう。
ただし、インフルエンザの症状が出てすぐの段階だと、まだウイルスが少なく検査で陰性と診断される可能性があります。
なので検査は症状が出てから12~48時間後がベストです。
インフルエンザと風邪って何が違うの?
病気という点ではインフルエンザも風邪も一緒ですが、二つの違いは何なのでしょうか。
自分では風邪だと思っていてもこれを読んで、インフルエンザかも、と思った方はすぐに病院へ!
まず、風邪は1年通して見られますが、インフルエンザは11月から12月によく見られます。
また、風邪はのどや鼻に症状(くしゃみ、のどの痛み、鼻水、鼻づまりなど)が見られ、熱はあまりなく、症状の進行が緩やかです。
一方、インフルエンザは先ほども言ったように、咳やのどの痛みに加え、倦怠感や頭痛、関節症など全身に症状が見られ、高熱が出て、急激に症状が進行します。
インフルエンザの原因となるウイルスはその名の通りインフルエンザウイルスですが、風邪には様々なウイルスが存在します。
主なウイルスだとアデノウイルス(通年、夏に増加)、ライノウイルス(秋から春にかけて増加)があり、ウイルスによって症状も異なるのです。
風邪とインフルエンザで似た症状もありますが、一番の大きな違いは、その症状の重さで、インフルエンザのほうが、全体的に症状が重いです。
次にインフルエンザの予防法について紹介します。
いまさら聞けないインフルエンザの予防法!
インフルエンザは、咳、くしゃみ、つばなどのしぶきと共に放出されたウイルスを鼻腔から吸入することによって感染します。
拡散しないためにも、患者や周囲の人はマスクを着用することをおすすめします。
また、飛び散ったインフルエンザウイルスが付いたものを手で触り、その手で口や目、肌などを触るとそこから感染します。
感染のリスクを減らすため、手洗いうがいはもちろん、べたべた顔などを触らないようにしましょう。
インフルエンザウイルスは、空気が冷たく乾燥した冬に増加します。
さらに空気が乾燥することでのどの粘膜機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなってしまいます。
空気の乾燥を予防するために、加湿器などで50%~60%の湿度に保つことが重要です。
インフルエンザを予防するのに最適なのが、インフルエンザワクチンです。
しかしワクチンでも100%予防することはできません。(70%~90%くらいは発病を予防できます。)
ワクチンを接種することで、もしインフルエンザにかかっても軽い症状で済みます。
まとめ
これまでいくつかの予防法を書いてきましたが、これらのことをきちんとやっても、結局、体内の抵抗力が低ければ、発症を防ぐことはできません。
抵抗力を高めるためには、日ごろの健康管理と十分な栄養、睡眠も欠かさないようにしましょう。