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和菓子好きは女性だけ?歴史と種類とお茶との美味しい関係とは?

 
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『洋菓子も良いけれど、たまには和菓子でお茶しましょ』

 

 

古代の日本人は稲や粟、稗などを主食とし、狩猟や漁業で獲った物を食べていました。

 

しかし、常に十分な主食や獲物が採れるわけではないので、空腹の時は木の実や果物を食べていたとされています。

 

当時は加工技術がなかったので、そのまま食べていましたが、次第に天日による乾燥(技術)や

粉砕して粥状にし、団子を作るといった技術を取得していきました。

 

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和菓子の歴史は?江戸時代に現在のほとんどの和菓子が出揃った!

 

推古天皇の頃、600年代より遣隋使を派遣し中国大陸との交流が始められ、文武天皇の世、704年には、遣唐史が唐から8種類の唐果子(唐果物)と14種類の唐菓子を持ち帰ります。

 

奈良時代の754年には鑑真が砂糖や蜂蜜を、平安時代の806年には空海が煎餅製法を日本に伝えました。

 

こうして次第に和菓子の材料や調味料が揃い始め、1341年には蒸し饅頭も日本に持ち込まれます。

 

室町時代にはポルトガル、スペイン、オランダの宣教師たちにより、カステラ、ボーロ、金平糖などの南蛮菓子がもたらされます。

 

また江戸時代は平和が続いたこともあり製菓技術が進化し、江戸菓子、京菓子などが誕生すると共に、参勤交代で情報交流が盛んになったので、各地に銘菓・名物菓子が生まれました。

 

江戸時代には、現在のほんとんどの和菓子が出揃い、明治になるとケーキやチョコレートなどの洋菓子が現れます。

 

その後も各種製法により和菓子は進歩し、現在に至っているというわけです。

 

分類方法によっても異なる和菓子の種類とは

 

和菓子の分類法にいくつかあります。

 

その一つが〈製法〉別の分類法です。

 

例えば、餅物とは、もち米、うるち米を加工、または米粉を使って作るもので、餅、おはぎ、大福、団子などがそれにあたります。

 

蒸し物は、生地を整形した後蒸したもので、饅頭や蒸し羊羹、ういろうなどです。

 

焼き物は、鉄板などを使う平なべ物と天火を使うものに大別され、前者には今川焼、たい焼きなど、後者には焼き饅頭、カステラなどがあります。

 

流し物は、寒天や餡(あん)などを使い、流動生地を型にはめて固めたものです。

 

羊羹や金玉羊羹がこれにあたります。

 

揚げものは油で揚げて作るもので、揚げ煎餅、かりんとう、揚げ芋などです。

 

餡やもち粉などを主な材料とし、砂糖や水飴などを加え練り上げて作るもので、ねりきり、こなし、ぎゅうひなどがあります。

 

揚げ物は、文字通り油で揚げて作るもので、揚げ煎餅、新生あられ、揚げ芋、かりんとうなどがあります。

 

餡物は砂糖、水飴などの特性を生かし、保存性を高めた半生菓子で、石衣などがそれに当たります。

 

〈製法〉別の分類には他に、岡物、打ち物、押し物、掛け物などがあります。

 

〈用途別〉による分類とお茶との美味しい関係

 

用途別の種類には、〈茶席菓子〉、〈引菓子・式菓子〉、〈縁起菓子〉〉、〈工芸菓子〉といった分け方あります。

 

茶席菓子とは、茶席に出される菓子で、お茶の濃さにより出される菓子の種類は異なります。

 

茶席では、生菓子は主菓子(おもがし)、干菓子は添え菓子と呼ばれ、濃い茶には主菓子、薄い茶には添え菓子が出されます。

 

引菓子、式菓子とは祝儀や不祝儀の時に引き出物として出されるものです。

 

例えば、祝儀の際は紅白饅頭や餅菓子などが出されます。

 

逆の不祝儀では、葬式まんじゅうが出されます。

 

縁起菓子という物もあります。

 

これは縁起物として売られるもので、寺社の参道などで売られています。

 

工芸菓子とは食用の菓子ではなく、展示や鑑賞用に作られるもので、材料としては雲平や有平糖などが用いられます。

 

また和菓子の分類には、他にも季節を基準にしたものもありますね。

 

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和菓子は含まれる水分量で種類分けするのが一般的

 

和菓子の分類で一般的なのは、含まれている水分量によるものです。

 

ただ、この種類の分け方には異論もあります。

 

例えば、同じ流しものの羊羹でも煉がしっかりしたものは半生菓子になりますし、柔らかいものは生菓子になります。

 

これは同じ煉ものの「ぎゅうひ」でも言える事です。

 

これは和菓子の分類が、様々な要素(材料、製法、器具類など)を混在した形で行われているからであり、今後の課題の一つと言えましょう。

 

とはいえ、和菓子の分類は現実に行われています。

 

前述したように、一般的なものは、保存性の観点から水分の含有量で種類を決めるものです。

 

まず生菓子、半生菓子、干菓子の3タイプに分けられ、各々のタイプさらに細かく分けられます。

 

生菓子は水分を30%以上含むもので、さらに

  • 餅物(餅、おはぎ、草餅など)
  • 蒸し物(蒸し饅頭、ういろうなど)
  • 焼き物(平なべ物——どら焼、金つばなど)
  • オープン物(栗饅頭、カステラなど)
  • 流し物(羊羹、水羊羹など)
  • 煉り物(こなし、ぎゅうひなど)
  • 揚げ物(あんドーナッツなど)

に分かれています。

 

半生菓子は水分が10%〜30%のもので、

  • あん物(石衣など)
  • おか物(最中など)
  • 焼き物(平なべ物——蒸し焼きなど)
  • オーブン物(桃山など)
  • 流し物(羊羹、金玉羹など)
  • 練り物(ぎゅうひなど)

があります。

 

最後の干菓子は水分が10%以下の物で、

  • 押し物(塩がまなど)
  • 掛け物(おめで糖、おこしなど)
  • 焼き物(蒸し焼き、ボーロなど)
  • 打ち物(落雁、片くり物など)
  • 飴物(有平糖など)

となっています。

 

和菓子好きは女性だけ?

 

如何でしょう。

 

和菓子の幅広さと奥深さを感じませんか。

 

和菓子好きは女性だけ?

 

いえいえ。そんなことはありません。

 

和菓子、とくに餡子に目がない男子はたくさんいそうですね。

 

洋菓子で紅茶も結構ですが、たまには和菓子で日本茶を嗜むのも宜しいのではないでしょうか。

 

洋菓子も良いけれど、たまには和菓子でお茶しましょ。

 

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