佐藤幸治ボクシングとオリンピックの魔力とは?アマ転向と村田諒太!
元世界ミニマム級4団体王者の高山勝成より少し早く、来年の東京オリンピック出場をにらんでアマチュアの試合に出た元プロボクサーがいた。
元OPBFチャンプもアマに転向!
それは6月30日に行われた東京都選手権大会で、いきなり優勝した元東洋太平洋ミドル級(OPBF)チャンピオンだった佐藤幸治だ。
現在38歳の佐藤は日大から自衛隊体育学校出身で、アマチュアの戦績が何と133勝(101KO. RSC)で長らく日本の重量級のエースとして活躍していた。
特に1999年から2003までは全日本選手権でウエルター級からミドル級で5連覇を達成した。
プロでは入れ違い?佐藤幸治と村田諒太!
2005年に帝拳ジムからプロ入りし、2009年にはドイツでWBA世界ミドル級タイトル戦に挑戦したが、残念ながら7ラウンドにTKO負けしてタイトル奪取はならなかった。そして、2011年にはグローブを壁に吊るした。
そんな、佐藤が突然アマの試合に16年ぶりに出場し、アップアップだったが、とりあえず元インターハイの王者に僅差の判定勝ちをし、五輪出場に望みをつなげた。
佐藤は2003年のミドル級の全日本決勝では、当時はまだ高校生だった村田諒太と決勝で対戦し1ラウンドRSCで退けている(TOK勝ちに相当)。
村田はその後、アマでキャリアを積み、ご存知のように2012年のロンドン五輪のミドル級金メダリストになり、翌年鳴り物入りで帝拳ジムからプロ入りした。
その後の活躍は皆さん既にご存知の通りです。
佐藤幸治のアマ転向とボクシングとオリンピックの魔力とは?
佐藤が2011年に激闘の試合をしてTKOで負けると、30歳で引退を表明した。極自然な成り行きだと思った。
それが、突如、東京五輪を目指してアマでカムバックしたのだから、いやはや、ボクシングは一度やったら麻薬の様なもので、中々やめられないと言われるが、外からは佐藤の様にやり切ったように思えても、本人はやはりもう少しでシドニーオリンピックやアテネオリンピック出場を逃したことが常に頭に有ったのでしょうね。
佐藤のこれからにも大注目です!
普通、プロボクサーがカムバックする時は、元アマチュア出身であろうが、無かろうが、プロに戻るのが普通だし、佐藤の38歳という年はミドル級の選手としてはまだまだプロでやれる年齢だ。
だが、そこは五輪の魔力、シドニーやアテネで出場手前まで行ったが出られなかったのが、余ほど悔しかったのでしょう。
暖かく見守ってあげましょう。