西村拳の流派と父は?情熱大陸とイケメン空手界のプリンスどうなる?
空手界のプリンスいざ五輪へ
来年の東京オリンピックで日本発祥の空手が追加競技として採用されるが、それを誰より心待ちしているのが「空手道界のプリンス」と呼ばれる西村拳(けん)選手だ。
イケメン西村拳の流派と父親は?情熱大陸で浸透?
西村拳選手は組手の75kgクラスの金メダル候補No.1の呼び声が高い。和道流で、父は元世界王者の西村誠司だ。
現在は空手一筋の23歳の近大卒で、180 cmのイケメン空手家である。
今は五輪に備えて、事実上空手一本の生活だが、その後は未定である。ひょっとしたらK-1に行くかも知れぬし、あるいは、空手で更なる高みを目指していくのか、現時点では全く未定である。
彼の活躍は昨年末のテレビ番組「情熱大陸」でも伝えられてマスコミにも浸透し始めている。
彼を特別な存在にしたのは何と言っても、空手界で世界選手権を5度優勝したアゼルバイジャンのラファエル・アガイエフ(34)に2016年から4連勝しているのが大きい。
テコンドーとかぶるのでは?
空手が東京五輪の追加競技として決まったのはあくまで東京が開催地であることが最大の理由で、その証拠に、東京の次の五輪開催地のパリでは空手は外されることが決まっている。
ただ、これはあくまで現時点での話で、よく比較に出される例に韓国のテコンドーがある。
テコンドーも最初は1988年のソウルオリンピックの公開競技として行われ、その後1996年のアトランタオリンピックでは一度除外されたが、2000年のシドニー五輪から復帰し、今ではすっかり定着し、正式競技として採用され続けている。
果たして、空手もパリ大会では採用されなくとも、その次の2028年のロス五輪では復帰がないとは言い切れない。
ただ、それにはテコンドーに負けないぐらいの迫力と人気を博することが大切だ。
正直、テコンドーと空手は何となく似ていると思っている人は少なくないはずだ。テコンドーをカンフーと空手をミックスした様な感じだと表現する人も沢山いる。
西村拳の空手は東京五輪次第?
私個人としては先のことは分からないという考えです。
東京五輪で行われた空手の人気が素晴らしく、是非今後も続けて欲しいという空手を見た人からの要請が多ければ、IOCとしても存続せざるを得ないのではないかと思っています。
テコンドーのときも、最初はソウルオリンピックだけの開催だったはずだが、その辺りはバッハIOC会長の胸三寸ではないかと思っております。
東京五輪で実施される空手は男女とも組手3階級ずつと形が一つずつで、計8種目です。
日本人選手がメダルを取る、取らないは別として、組手は結構人気が出ると思います。
何といっても、昔の顔面攻撃禁止から、専用のグローブをつけて顔面攻撃もOKになったのが大きいですね。
今をさかのぼること33年前の1986年11月2, 3日に1万4千人の観客を集めて行われた第18回オープントーナメント全日本空手道選手権大会をゲストの記者3名の内の1人として、リングサイドならぬ「マットサイド」で今は亡き、空手界の神様的存在であった大山倍達極真空手協会会長のそばで観戦させて頂いた。
後で大会の感想記事を書くという条件付きでした。
西村拳と空手の正念場とは?
今、当時送られてきた1987年の月間「パワー空手」の増刊号の自分の署名記事を読み返してみると、「フルコンタクト空手の発展のために」という大見出しの下にこう書いていた。
「このトーナメントは体重無制限で行われたので、どうしても大きい選手が有利なのは止むを得ないが、40kgのウエートの差の選手の対戦もあったのは大きすぎる」。
そして、「顔面攻撃への提案」とのサブ見出しで、この様に書いていた「フルコンタクトとはいうものの、顔面への正拳攻撃が禁じられているので、攻撃がボデーだけとなり、見た目には地味になる」。
「そこで、どうしても足技が中心になってしまうような気がする。また、顔面へ正拳を打たれる恐れがないので、上半身が硬く、突っ立った感じのまま試合をしている選手が多かった。」
「そこで、手にプロボクシングのグローブをつけて顔面攻撃を許可したらどうか、と考えた。
そうすれば文字通りフルコンタクトで選手の動きももっと柔軟に(とくに上半身)なり、攻撃の幅も広がるのでもっと数多くの技が出てくるのではないか。
顔面こそ戦いの標的のシンボルであり、まずそこを打ちたいと思うのが戦う男の本能である」
「空手は将来オリンピック種目に採用される可能性があるので、よりスポーツ性を高める意味でも提案したい」と述べている。
今読み返すと汗顔の至りですが、言っていることは間違っていないと思います。
事実その後、グローブを着けての顔面打ちも採用されましたし、とりあえずオリンピック種目にも選ばれました。
草葉の陰の大山倍達先生に心からお礼を述べます。